Day 9

PFLAG ~アライへ、そしてアライから始まる25万人の理解の輪~

9月 8日

 

LGBT×アライ

     

訪問団体: PFLAG

 

●こんな団体!

PFLAGの始まりは1972年、ストーンウォールから3年後、ゲイアクティビストの息子を持つ母親の、息子を助けたいという思いから始まった団体です。初めはLGBTの子供を持つ親同士の助け合いの場として出来たPFLAGですが、今は全米で500のグループ、25万人のメンバーを持つ団体へと成長しました。

 

メンバーはLGBTを家族や友人に持つアライとLGBT当事者で、この団体が主に行っていることは ①支援 ②教育 ③権利擁護 です。中でも力を入れて行っているのが教育で、LGBTを子供に持つ親が団体を見つけるのを待っているだけじゃなくて、自分からリーチアウトしていこうという目的で、高校などに行き、LGBTの当事者、LGBTの家族がペアになって自分たちの話をしにいきます。

 

 

 

 

●ここで行ったこと

ミーティングが月に一度あり、今回はこのミーティングに参加させてもらってきました。ミーティングでは、LGBT当事者、その家族が集まり、カミングアウトの話、家族のカミングアウトをどう受け止めたかなどのお話を伺ってきました。

 

ミーティングの前に、ドリューさんというスタッフの方と個別にお会いして、団体の概要などをお話して頂きました。

その後は全体ミーティングに参加し、当団体の紹介、日本のLGBT事情を軽く紹介した後、各自自己紹介をして、質疑応答を交えながら日本のLGBT事情を中心にディスカッションのような感じで進みました。その後、ジェネラルミーティングと、アジア太平洋系に分かれてミーティングを行いました。ジェネラルの方では各親、当事者から詳しいカミングアウトの話などを伺って、アジア太平洋のミーティングでは、NYでのアジア太平洋系のLGBTコミュニティのネットワークについて話しました。

 

●印象にのこったこと

 

訪問団体のうち、唯一アライがテーマの団体だったので、個人的にすごく楽しみにしていました。(記事を書いている参加者もアライ)

 

LGBTを家族に持つ人たちにとって、同じ当事者を持つ家族と出会う機会はなかなかないので、この団体はその少ない機会を提供してくれる貴重な存在なのだと思いました。

 

学校に話をしに行くことの目的として、クラスの中のLGBTの当事者を助けるという目的だけでなく、出来るだけたくさんのアライを作ろう、という意図もあるとのことでした。学校に話に行くことで、その学校の生徒や親、先生や校長などを巻きこんでこの問題について考えてもらうことに意味がある、とおっしゃっていて、アライ主体のPFLAGらしい考え方だと思いました。

 

ミーティングに参加して、実際に当事者や家族の方とお話させてもらった感想として、家族の方はみんな共通してカミングアウトしてくれた自分の子供のことを一番に思っていて、愛しているからこそ、葛藤はあったものの、受け入れて前に進んでいる、という印象を受けました。

 

最初の葛藤の原因は主に自分の中にあった偏見で、自分自身で本を読んだりして知識をつけることによって乗り越えることができたとおっしゃっていた方が多かったです。

LGBTを子供に持つ親の方がして下さったお話で、私が特に印象にのこっているお話をいくつかします。

 

★自分の息子がゲイだと分かった時の話を分かりやすく喩えてくださった方のお話です。

 ―『ギリシャに旅行に行こうと思い、言葉やギリシャ料理を習い、準備万端でパッキングも終わらせて飛行機に乗り込む。でも着いた先はフランスパリ。自分は全てギリシャの為に準備をしていて、パリに着くなんて思ってもみなかったから動揺する、でもよく考えるとパリでもギリシャと同じように楽しめる。』

 

 ―『息子がゲイじゃなかったら人生はもっと良かったのに、と考えてしまうことがあったが、そんな時にこの映画のことを考えるようにしている、Mr. Destinyという映画だが、この映画の主人公は自分のせいで野球の試合に負けてしまい、あの試合で勝っていたらもっと素晴らしい人生だったのに、とずっと後悔していた。すると過去を変えられるカクテルに出会い、自分がホームランを打って試合に勝っていたことになる。でもホームランを打った後の自分の人生は最悪のものだったんだ(笑)。』

 

PFLAGでは、When you no longer need PFLAG, PFLAG needs you.という言葉を掲げて、メンバーが相互に助け合えるように努めています。最初は助けを求めて参加したPFLAGの中で自分なりの答えを見つけ、そして今度は自分と同じ悩みを持つ人を助ける側に回る、という考えです。

 

日本ではまだLGBT当事者の家族同士の交流があまり盛んではありませんが、今回PFLAGを訪問して、このような団体の必要意義は大きいんだと改めて思いました。

 

訪問団体hp:http://community.pflag.org/Page.aspx?pid=194&srcid=-2

 

 

(記事: かんこん  )