Day2-1:NYU LGBTQ Student Center

啓発・人材育成・場づくり+【楽しい!!】   多様なニーズに応えるStudent Center!



【訪問団体】

NYU LGBTQ Student Center (*HPはこちら)

*下のリンクはNYU LGBTQ Student Center のフライヤー

【団体概要】

LGBTの当事者とアライにとって過ごしやすい学内環境を作るために、他のコミュニティと連携してイベントを開催したり、出張授業や講師育成などを行ったりしている団体。


講師の育成に関しては、基礎的な知識を学ぶプログラムや実際に人に対してレクチャーを行うことができる人材育成を目指すもの、またLYJ(LGBT youth japan)のように、実際に海外に赴いて現地のLGBTの状況を学ぶプログラムもある。

【この団体で行ったこと】

1、全員の自己紹介

→名前、出身、所属を述べた後、好きな香りについて答える。

2、繋がっている団体や、イベントの説明

→様々な人種のためのQueerコミュニティについての説明や、Queer Unionによる献血問題のデモの話等

→上記内容に関する質疑応答

3、講師育成プログラムおよび出張授業に関する説明

→上記内容に関する質疑応答

写真撮影

【感想】

この団体はとてもポジティブな方法で活動をしていると感じた。

 

人を集めるには楽しさが無くてはならないという考え方の元、少しでも人が興味をもてるようにとLGBTとアートを組み合わせたイベントを開催したり、シリアスになりがちなLGBTの問題についてのイベントであっても、当事者ではない人がそれについて考える際の導入として、ドラッククイーンのパフォーマンスを入れたり、クイズを入れたりして楽しさを提供してから実際の深刻な内容に入るというところがとてもポジティブだと思った。

 

また、学生に対する講師育成プログラムの提供は画期的で、学生向けのプログラムであるにも関わらずとても洗練されており、実際にそのプログラムを終了した学生は様々な団体で立派にレクチャーをこなすことが出来るという実績を持っていることがすごいと感じた。

その学生たちのレクチャーを受けたことで触発され、また新たな講義参加者が生まれているということが、いかに彼らの講師としての完成度が高いかということを物語っている。

 

宗教とLGBTという問題についても取り組んでおり、その際に心がけていることは、「100パーセントは理解しなくていい。ただ、LGBT当事者であっても、まだなお自身の信仰を守っている人がいるということを知ってほしい。」と言うようにするというところで、価値観の押しつけをすることなく、擦り合わせをはかっているというところが共感できた。

*Student Centerで行われるイベントの例

【日本で活かせること!】

日本で活かすことができる点は、まず一つに「Guess the straight person」というストレートの人が誰かを当てるゲームを行って、ステレオタイプを自覚させること。

 

また、男性同性愛者の献血がアメリカで違法であったことから、ゲイ男性を拒むことでこれだけの血液を失っているという運動が行われた際、実際にバケツに、手に入ったであろう量の赤い水を用意して訴えたということからもわかる通り、目で見てわかりやすい運動というものをもっとすべきだということだ。(→実際に記事に取り上げられたときのもの)

 

また、レズビアン・ゲイという呼び方ではなく、「Queer men」「Queer women」という呼び方をしていることも、少しセクシュアリティ間の壁が取り払われたような感じがして気持ちよかったので使っていきたいと感じた。

 

そして、1日に少なくとも120人の学生がこのセンターを訪れるということから、日本の大学内にも必ずニーズがあると思うので、このようなLGBTオフィスのようなものを作ろうと思った。

 

(アリエル)