Google

誰もが「自分らしく」働くことのできる職場って?

【訪問団体】

【団体概要】

Googleではすべての社員が繁栄できるような環境を創り出すことを目標とし、社員のダイバーシティ化の推進を行っている。社内には女性や様々な人種などのグループと並列してLGBTのGayglersという団体がありプライドパレードのサポートや社員間の交流を行っている。

【アクティビティ】

最初にGoogleの社内の見学をしながら説明を伺いました。社内のいたるところに遊び心が溢れていて、最初に通されたのがレゴブロックのたくさんあるスペース。各フロアにはNYや季節などのテーマが設定されており、会議室の名前もそれにちなんだものでした。電車の車両をモチーフとしたスペースもあり、社内を見てまわるだけでも「会社像」がガラリと変わる経験でした。最後にカフェテリアで昼ご飯を食べながら社員の方との座談会を行いました。

【感想】

自由に遊べるレゴブロック、フリードリンクやスナック付きのカフェスペース、社員の連れてきたペット用のフリーおやつ、食堂には様々なジャンルの有名シェフの写真とスケジュールが貼りだされ、ゲームや卓球台のある遊技場もある…すべてがわたしのイメージしていた「会社」の中にはないものたちで、それを見ただけで、LGBT以前に「自分らしく」働くことのできる環境であるということがわかりました。

 

社員の方とのお話しの中ではGoogleの掲げている理念(Diversity Policy)という言葉がよくあがりました。理念のなかで「他者の権利をはく奪できない」とあるため、社員のなかでいじめや差別が起こることはないし、制度に関して変更点があれば迷うことなく訴えることができる、とのことでした。その理念を理解している人しか働いていない会社、という安心感がより一層社内の多様性を推進していっているようでした。

 

社内の草案をつくったというトランスジェンダーの方の「変えたいことがあれば上司にきちんとプレゼンを行えば変えられる」と堂々と答えている姿に、何事にも「変えられない」「それは難しい」と構えてしまっていた自分がいたことに気づかされました。もちろん、Googleのそのような風土の背景には若い会社であることや、創立者の中にゲイ男性がいたことがあります。しかし、LGBTだけに特化せずその切り口から「どんな人でも声をあげやすい」環境を日本でつくりたいと思わされる時間でした。就職活動で誰もが同じスーツ、髪型、化粧まで制限される日本ではどんなところから変えていければ良いのでしょうか? Googleのような環境は難しいにしても、もう少し「自分らしさ」が認められるような場所を自分の周囲から増やしていきたいです。(まつり)