Queens Pride House

多様性に富んだクイーンズ地区ならではのLGBTコミュニティ

【訪問団体】

【団体概要】

Queens Pride Houseはクイーンズ地区唯一のLGBTコミュニティです。驚くことにクイーンズ地区は167ヵ国もの言語が話されている、また人種もラテン系やアジア系など多様でまさに多様性に富んだ地域だそうで、そういった地域性に対応したLGBTサービスを提供しています。

 

日中は誰でも入ることのできるパブリックスペースを提供しており、トランスジェンダーの人のサポートをするコミュニティもありLGBTに関することに限らず様々な社会の色々な問題についてもディスカッションしているそうです。このコミュニティでは当事者自身が生き方などを見つけ出すことができるような「自立支援」のスタンスをとっており、そのためのサポート、弁護士や医師への紹介などをしています。

【ここで行ったこと】

1時間という短い滞在時間でしたが、まず代表のパウリーンさんから団体の歴史や特徴、パウリーンさん自身の活動についてお話を聞くことができました。そしていくつか質問をし、最後に施設を案内していただきました。時間があっという間で、施設全体をじっくり見ることはできなかったですが、コミュニティスペースには大量の本や雑誌などたくさんのリソースがありました。セイフティセックス啓発のため、1か月に1500個ものコンドームを配っているというのを聞き、実際にそれが入っている段ボールが大量に積まれているのを見てとても驚きました。

【感想】

とにかく多様性に富んだ地区でのLGBTコミュニティということで、その多様性がどのようなことを指すのか聞いて驚きました。施設のすぐ近くにある小学校では85ヵ国語も話されているということでその状況はどのようなものか狭い世界でこれまで生活してきた私には想像もつきませんでした。そういった多様性に富んだ地域からのニーズに応えるということは、それだけ色々なことを想定しているコミュニティであるということが話を聞いていて感じることができました。自分の性自認が分からない人、はっきりしない人でも自由に、不安なく来ることができるこのコミュニティは地域に住む人々のよりどころとなる存在であるのだなぁと思いました。考えてみれば、日本にはそういったコミュニティがどれくらいあるのか・・・。地域単位でLGBTに関するコミュニティがあることの意味を考えることができました。(さっとぅん)